目次
喫煙によるクロスの退去費用負担は!?
入居年数 10年
家賃 82,000円
敷金 410,000円
原状回復費用 170,000円
喫煙によるクロスの退去費用負担は!?【概要】
Aは不動産会社である貸主Bとの間で平成20年4月にマンションの一室の賃貸借契約を結び、敷金410,000円を預け、月額賃料82,000円で平成30年4月25日まで同物件に居住した。
退去後Bより、タバコの喫煙によるヤニ汚れの為に汚損したクロスの張替費用を含む原状回復費用(退去費用)680,000円より敷金を差し引いた残余の170,000円を請求された。
Aは、本物件内のクロス等の備品は居住期間内において自然損耗により残存価格がないことを理由として、原状回復費用(退去費用)の請求無効と敷金の返還を求める少額訴訟を提起した。
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国土交通省ガイドライン一覧のまとめ
退去費用の相場について知りたい方にとって、まず理解しておくべきことは、退去時の手続きや立ち合いの重要性です。退去費用は、物件の状態や修繕が必要な箇所によって大きく変動します。一般的に、退去費用には清掃費や修繕費が含まれ、これらは入居時の状態に戻すための原状回復費用として計算されます。特に、通常の使用による損耗や経年劣化は賃貸人が負担する場合が多いですが、入居者の不注意による損傷や汚れは、入居者が負担することになります。そのため、退去時には部屋の清掃や必要最低限の修繕を行い、トラブルを未然に防ぐことが重要です。また、退去立ち合いの際には、チェックリストや写真を使って物件の状態を記録し、入居時との比較を行うことで、認識の違いを減らし、適切な費用負担を確認することができます。敷金の返金も、これらの費用を差し引いた金額となるため、退去時の手続きをしっかりと行うことが、費用の透明性を高める鍵となります。ここからは、原状回復に関するトラブルを未然に防止するために必要な退去手続きにおいて押さえておくべきポイントを国土交通省のガイドラインに沿って解説しています。
喫煙によるクロスの退去費用負担は!?【まとめ】
結論として、AはBへのクロス等の原状回復費用(退去費用)の支払いを免れない。
まず、マンション室内でのタバコの喫煙行為自体が用法違反となり、Aはクロス等の汚損につき責任を負う。
そして、Aが負担すべき原状回復費用(退去費用)は経過年数による原価が考慮されないので、クロス等を新たに張替える為の費用全額を負担する責任を負う。
よって、喫煙によるクロス等の汚損は用法違反となり、賃借人が負担すべき原状回復費用(退去費用)には自然損耗が考慮されず、賃借人はクロス等の張替費用の全額を負担する責任を負う。